はじめての業界の厳しさと大事な心得

「未経験者歓迎」という求人に惹かれて、仕事を始める人も多いだろう。こうした記述があれば、丁寧な研修や指導が行われるだろうと期待するが、実際はそうではなく即戦力としていきなり現場に出されることもある。

そうなった場合、当然最初は困惑するし、仕事ができなくて悩む日が続くものだ。業務内容にもよるが、専門用語が飛び交っていて意味がわからないまま、「こんな仕事は出来て当たり前」というスタンスで説明不足のままに仕事を任されることもある。直接の指導者が優しくて気が合えば問題はないが、世の中そんなに甘くいかないことも多い。

このような環境だと「こんな仕事に就くのではなかった」と後悔するものだ。そんな厳しい環境で働きたくないのなら、比較的多忙ではない場所を選ぶのが懸命である。

また、未経験の仕事に就く際、大切なのはわかったふりをしないこと。月日が経つにつれて「今更人には聞けない」という事態を招きかねない。はじめは周囲の状況を見ながら、相手が年下の先輩であっても恥ずかしがらずに教えてもらうことが重要だ。その際はメモをとるなどして、何度も同じことを繰り返し聞かないように努めよう。そして教えてもらったら必ず礼を言って感謝を示し、相手に嫌な気持ちをさせないようにしよう。

そして、人に聞くばかりではなく、積極的に学ぶ姿勢を持つことも忘れてはならない。自ら辞書や本を開いたり、時には資格を取ってやる気をアピールするというのも方法の一つだ。「職場の教育がなっていない」などと責任転嫁するのではなく、自分の成長のためにも努力をしていこう。そうした姿勢を持つことで、自分の強みになるものをどんどん増やしていけるはずだ。